三浦酒造は弘前市石渡に位置する家族中心の小さな蔵で、蔵元である三浦兄弟が自ら杜氏として酒造りの先頭に立っています。
仕込み水には岩木山・赤倉山系の伏流水を使用し、契約栽培された良質の酒造好適米を用いて、造り手の顔が見える丁寧な小仕込みを行っています。
使用する酒米の5割が豊盃米で、他には美郷錦、山田錦、亀の尾、華吹雪、華想いの5種類を使用しており、使用する酒米の8割を青森県産が占めています。豊盃米は青森県農業試験場で開発された酒米で、豊盃米で酒造りを行っているのは三浦酒造のみです。
酒造りは兄の剛史が酵母培養、酒母、分析を、弟の文仁が麹ともろみをそれぞれ担当しており、酒造りのモットーは「和醸良酒」です。年間生産量は1,200石に抑え、品質へのこだわりを貫いています。
酒質は、全体的に柔らかい旨味と、口の中で広がる上品な芳香、フルーティーな甘味と酸味を感じるスッキリした口当たりが特徴で、ふくらみのある旨味、柔らかな甘さ、そして食事とマッチする程度の華やかな香りが調和しています。