Sake Brands
in Yamagata

「雪むかえ」は樽平酒造が展開する生酒で、爽やかな風味が特徴の季節感のある銘柄です。雪の季節を迎える、あるいは雪解けの季節を迎えるという意味が込められた名称と考えられます。 純米酒専業の樽平酒造の技術を活用し、生酒（火入れをしていない）、米と米麹と水のみで醸造されています。 爽やかな風味が特徴の生酒で、フレッシュな味わいを楽しめます。火入れをしていないため、酵母や酵素が生きており、搾りたての新鮮な香りと味わいが保たれています。生酒ならではのフレッシュ感と、純米酒の持つ米の旨味が調和した、季節を感じさせる日本酒です。

「住吉」は樽平酒造の代表銘柄の一つで、キリッと辛口の日本酒として展開されています。「樽平」が旨口であるのに対し、「住吉」は辛口として対照的な味わいを提供しています。 純米酒のみの製造（醸造アルコール無添加）、米と米麹と水のみで醸す、樽平酒造の300年の伝統技術を活用しています。 キリッと辛口が特徴で、すっきりとしたキレの良い飲み口を持ちます。純米酒ならではの米の旨味を感じつつも、後味はきれいで飲み飽きしない設計となっています。辛口でありながら純米酒の持つ柔らかな口当たりがあり、食中酒として優れた性質を持ちます。「樽平」と「住吉」という二つの異なる味わいのブランドを展開することで、幅広い嗜好に対応し、純米酒の多様な魅力を伝えています。

「福牡丹」は福牡丹酒造株式会社の主力銘柄でしたが、蔵元が2015年に廃業したため、現在は製造されていません。 銘柄名の「福牡丹」は、幸福を象徴する「福」と、豪華で華やかな花である「牡丹」を組み合わせた縁起の良い名称です。牡丹は「富貴の花」「百花の王」とも称され、日本文化において吉祥のシンボルとされてきました。 詳細な製法や味わいの情報は限定的です。東置賜郡川西町という置賜地方の米どころに位置していたため、地元の酒造好適米を使用した日本酒が醸されていました。2015年に蔵元が廃業しているため、現在は入手不可能です。

「若乃井」は若乃井酒造の代表銘柄で、超軟水の天然水と雪室熟成が最大の特徴です。飯豊町の豊かな自然環境が生み出す個性的な日本酒として展開されています。 硬度22の超軟水（野川の水、花崗岩の天然フィルターを通過）、雪室での長期低温貯蔵（0〜3度）、山形県産酒造好適米を使用しています。 超軟水を使用することで、素材が持つ本来の香りや味わいが引き立てられ、まろやかで優しい口当たりが実現されています。雪室での低温熟成により、角が取れたまろやかな味わいと、深みのある熟成感が加わります。 純米吟醸、純米酒など多様なラインナップを展開し、「猫ラベル」シリーズなど親しみやすいデザインの商品もあります。「雪室6年秘蔵酒」のような長期熟成酒も手掛けています。飯豊町という豪雪地帯の環境を活かした雪室熟成と、超軟水の天然水という二つの個性が、若乃井の独特な味わいを生み出しています。

「飯豊山」は若乃井酒造のフラッグシップ商品で、大吟醸として最高級のラインナップに位置づけられています。飯豊連峰の霊峰・飯豊山の名を冠した銘柄です。 酒造好適米「山田錦」を35%まで磨き上げ、山形吟醸酵母で醸造、飯豊町中津川地区の豪雪地帯の雪室にて湿度90%、室温2℃で約1年熟成、硬度22の超軟水を使用しています。 山田錦を35%まで磨いた大吟醸ならではの華やかな香りと、雪室での1年間の低温熟成によるまろやかで深みのある味わいが特徴です。超軟水を使用することで、繊細で上品な仕上がりとなっています。雪室熟成により、通常の貯蔵では得られない独特の熟成感とまろやかさが加わり、角が取れた優しい味わいが実現されています。飯豊町の豪雪地帯という環境を最大限に活かした、地域性豊かな大吟醸です。

「小国桜川」は桜川酒造の代表銘柄で、2021年の社名変更に伴い「羽前桜川」から改称されました。小国町という地域名を冠することで、地域性をより明確に打ち出しています。 地元・小国町を中心とした山形県産米を100%使用、飯豊連峰の伏流水を使用、315年の歴史で培われた伝統的技法が特徴です。 飯豊連峰の伏流水で醸した日本酒は、「まろやかでやさしい味わい」が特徴です。豪雪地帯である飯豊連峰の麓という環境が生み出す、清らかで柔らかな水質が、優しい口当たりを実現しています。 純米大吟醸、純米吟醸など多様な商品を展開しています。「まわる水」という吟醸生酒は、火入れ作業を一切していない日本酒として、フレッシュな味わいが特徴です。豪雪地帯と盆地という対照的な気候条件が、酒造りに独特の個性を与えています。315年という長い歴史の中で培われた技術と、小国町の豊かな自然環境が融合し、地域に根ざした個性的な日本酒が生まれています。

「酒中楽康」は後藤酒造店が展開する銘柄で、名称は「酒の中に楽しさと健康がある」という意味を持つと考えられます。酒を楽しむことで心身ともに健やかになるという、日本酒の持つ文化的・健康的側面を表現した銘柄名です。 後藤酒造店の製造方針である、全て特定名称酒（純米酒、純米吟醸、純米大吟醸など）での展開と、地元の契約農家の田んぼで栽培された米を使用した酒造りが反映されています。少量高品質を目指した丁寧な酒造りにより、質の高い日本酒が醸されています。

「辯天」は後藤酒造店の代表銘柄で、七福神の中で音楽や芸術を司る女神である弁才天（弁財天）に由来します。創業者の初代後藤宇左衛門が、京都の神職から沖津嶋神社に祀られている弁才天の名を使うことを許され、「辯天」の銘柄が誕生しました。 全て特定名称酒（純米酒、純米吟醸、純米大吟醸など）での展開、地元の契約農家の田んぼで栽培された米を使用、少量高品質を目指した酒造りが特徴です。 230年以上の歴史を持つ老舗の技術と、地元契約栽培米を使用した高品質な酒造りにより、繊細で上品な味わいが実現されています。弁才天という芸術の女神の名にふさわしい、優美で洗練された酒質が特徴です。 特定名称酒のみを製造するという明確な方針のもと、質の高い日本酒のみを醸造することで、ブランド価値を高めています。

Salute冴は和田酒造の商品ラインナップの一つで、蔵の伝統的な技術を活かしながら、新しい時代の日本酒を目指した銘柄です。 「Salute」はイタリア語で「乾杯」を意味し、「冴」は日本語で冴え渡る味わいを表現しています。東西の言葉を組み合わせた銘柄名は、伝統と革新の調和という蔵の姿勢を象徴しています。 霊峰月山からの伏流水による軟水仕込みにより、きめ細やかでなめらかな口当たりと、冴え渡るようなキレの良さを持つ酒質が特徴です。和田酒造が長年培ってきた丁寧な酒造りの技術が、現代的な感性と融合した銘柄といえます。地元密着型の少量生産を旨とする蔵の理念のもと、品質にこだわった酒造りが行われています。

あら玉は和田酒造の代表銘柄であり、創業以来の伝統を受け継ぐ歴史ある銘柄です。登録商標である「あら玉」は、おめでたいことから名付けられたと伝えられています。 日本の和歌において「あら玉」は新年を意味する枕詞として知られ、新しい年の始まりや物事の新たな門出を祝う言葉として使われてきました。この銘柄名には、飲む人に幸せと希望をもたらす酒でありたいという蔵の願いが込められています。 霊峰月山からの伏流水による軟水仕込みにより、きめ細やかでなめらかな口当たりが特徴です。地元河北町は山形県唯一の酒造好適米「改良信交」の栽培地として知られ、この貴重な酒米を使用した製品もあります。 地元密着型の酒造りを続ける和田酒造の理念が色濃く反映された銘柄で、少量高品質を旨とし、心の伝わる酒造りを実践しています。全国新酒鑑評会で多数の金賞を受賞するなど、高い品質が評価されています。

朝日川は、蔵元の創業以来170年以上にわたり受け継がれてきた伝統の銘柄です。蔵の名前をそのまま銘柄名とし、地域に根ざした酒造りを体現しています。 山形県西村山郡河北町の豊かな自然環境で育まれた酒米と、最上川水系の清らかな仕込み水を使用し、丁寧な酒造りが行われています。河北町産の酒米「山酒4号」を全量使用するなど、地元の米にこだわり、真の地酒としての価値を追求しています。 朝日川の日本酒には様々なタイプがありますが、シャープな辛口を特徴とする製品が知られています。純米吟醸「亀の尾」は酸が強いシャープな辛口で、日本酒度+5.0という数値が示すように、食中酒として料理を引き立てる酒質を持っています。全国新酒鑑評会で金賞を受賞した純米大吟醸など、高品質な製品ラインナップを揃え、伝統的な酒造りの技術力の高さを示しています。

山吹極は朝日川酒造が2001年に新ブランドとして立ち上げた、個性的な味わいを追求した銘柄です。その名の通り、酒の色が山吹色であることと、蔵元の姓が「浅黄」という珍しい名前からヒントを得て、黄色イコール山吹色という発想から二つをかけて命名されました。 あえて個性的な味わいで「飲み手を選ぶ酒」「酒が飲み手を選ぶ酒、上級者食中酒」として発売されたコンセプチュアルな銘柄です。従来の日本酒とは一線を画す、挑戦的な酒造りの姿勢を表しています。 山吹極は、すべて河北町産の酒米「山酒4号」で醸造されています。約10軒の農家と契約し、地元で丹精込めて栽培された酒米を全量使用することで、真の地酒としての価値を体現しています。 生もと造りによる熟成酒に強みを持ち、複雑で奥深い味わいが特徴です。時間をかけて丁寧に熟成させることで、独特の風味と深いコクを引き出しています。上級者向けの食中酒として、料理との相性を重視した酒質設計がなされています。

「六歌仙」は蔵元の社名と同じ代表銘柄で、平安時代の六人の名高い歌人から名を取った伝統ある銘柄です。その和歌のように人々の心に優しい味わいを届けたいという願いが込められています。黒伏山の伏流水と山形県産米98％使用により、地域の風土を表現した日本酒として展開されています。

「手間暇」は六歌仙が展開する銘柄で、その名の通り手間と時間をかけた丁寧な酒造りを象徴しています。伝統的な三段仕込みで各素材の特徴を活かし、自然との共生を重視した酒造りが特徴です。

「ひととき」は六歌仙が展開する銘柄で、ゆったりとした時間を楽しむ日本酒として位置づけられています。若者や女性にも親しみやすい低アルコールタイプなど、新しい日本酒の楽しみ方を提案する製品ラインナップが特徴です。

「山法師」は六歌仙が展開する銘柄の一つで、山形の自然と風土を表現した日本酒です。黒伏山の伏流水と山形県産米を使用し、地域に根ざした酒造りの理念が反映されています。

「花ちよ」は六歌仙が展開する銘柄で、華やかで優美な味わいを持つ日本酒として位置づけられています。女性にも親しみやすい酒質で、幅広い層に日本酒の魅力を伝えることを目指しています。

「最上の夢」は佐藤酒造店の代表銘柄で、最上地方の豊かな自然と人々の夢や希望を表現した銘柄です。豪雪地帯の清らかな水と地元産の酒米を使用し、300年以上の伝統技術で醸されています。少量生産による丁寧な酒造りで、地域に根ざした真の地酒として展開されています。

「楯野川」は楯の川酒造の代表銘柄で、全量純米大吟醸という革新的なコンセプトのもと展開されています。精米歩合50%以下の高度に磨いた酒米と鳥海山の伏流水を使用し、最高品質の日本酒を醸造しています。フルーティーで華やかな香りと、繊細で上品な味わいが特徴で、世界中の日本酒愛好家から高い評価を得ています。

Nature-Hは楯の川酒造が展開する革新的な銘柄で、自然な酒造りと洗練された味わいを追求しています。全量純米大吟醸の方針のもと、高品質な酒米と伝統技術により、ナチュラルで洗練された日本酒を実現しています。