増本酒造場は長い歴史を持つ蔵で、初代藤兵衛によって創業されました。東近江市神郷町に位置し、現在は5代目蔵元が蔵を率いています。
代表銘柄の「薄桜」は、初代藤兵衛が近くの神社の境内に咲く桜の美しさに感動し、淡い桜色のように綺麗なお酒を造りたいと願い命名されました。この桜への思いが、増本酒造場の酒造りの理念を象徴しています。
5代目蔵元は、多様な生酒タイプを展開する「近江藤兵衛」や、ラベルが愛らしい「花と猫」を開発するなど、新たな味わいにも挑戦しています。伝統を守りながらも、現代のニーズに応える柔軟な酒造りを実践しています。
昔ながらの手法で丁寧に少量造りを続けており、どの銘柄も小造りゆえに出荷早々に売り切れてしまうこともあります。家族で営む蔵近くの販売店・増本酒店(東近江市神郷町935-1)で購入することができます。
滋賀県産の酒造好適米「吟吹雪」などを使用し、地元の素材を活かした酒造りにこだわっています。