旭松
あさひまつ旭松は旭松酒造の看板銘柄で、蔵元名と同じ名称を持つ代表的な銘柄です。「旭」は朝日を、「松」は常緑樹の松を表し、縁起の良い組み合わせとして、めでたさと不変性を象徴する銘柄名です。
この銘柄の最大の特徴は、大正5年の創業当時から変わらない、昔ながらの手造りによる伝統的な製法で醸されていることです。冬場の寒仕込みのみで酒造りを行い、現代的な四季醸造は行わず、冬の厳しい寒さの中でじっくりと醸すという、日本酒本来の製法を守り続けています。
製造工程で...
旭松は旭松酒造の看板銘柄で、蔵元名と同じ名称を持つ代表的な銘柄です。「旭」は朝日を、「松」は常緑樹の松を表し、縁起の良い組み合わせとして、めでたさと不変性を象徴する銘柄名です。
この銘柄の最大の特徴は、大正5年の創業当時から変わらない、昔ながらの手造りによる伝統的な製法で醸されていることです。冬場の寒仕込みのみで酒造りを行い、現代的な四季醸造は行わず、冬の厳しい寒さの中でじっくりと醸すという、日本酒本来の製法を守り続けています。
製造工程では、創業以来続く伝統の「槽しぼり」にこだわり、もろみを酒袋に入れて槽に積み重ね、自然の重みと緩やかな圧力でじっくりと搾ります。この伝統的な搾り方により、雑味の少ない清らかな酒が生まれます。また、米をセイロで蒸すことで、米がふんわりと仕上がり、嫌な雑味が出ない特徴があります。
仕込み水には黒木の「超」軟水の地下水を使用しています。この極めて柔らかい水質により、飲み口の良い酒に仕上がっています。味わいの特徴は「濃厚」で、日本酒の中では味が濃い方に分類されます。生産量は年間でタンク4~5本程度と極めて少なく、県外はもとより福岡市内でもめったに飲むことのできない希少な地酒です。
伝統的な製法を一切変えずに守り続ける姿勢、少量生産へのこだわり、そして黒木の超軟水という独特の条件が組み合わさり、旭松という唯一無二の個性を持つ銘柄が生まれています。