飛良泉本舗は長享元年（1487年）創業の、秋田県最古、東北最古、全国で3番目に古い酒蔵で、五百有余年の歴史を誇ります。
初代は一族を連れて関西の泉州からこの地に移り住み農業を営んでおり、二代目が酒造りを始めました。創業当初は廻船問屋を営み、副業として酒造を行っていました。
飛良泉本舗の最大の特徴は、伝統の山廃仕込みにあります。
自然の乳酸菌や微生物の力で酒母を自然に育てる山廃仕込みは、現代の速醸法が約2週間であるのに対し約30日かけ、時間をかけて酵母を繁殖させるため強い酵母菌による発酵が可能になります。
令和5酒造年度から全量山廃仕込みに移行し、2019年には27代目蔵元の指揮のもと「飛囀（HITEN）」シリーズが初めてリリースされ、山廃仕込みでありながら過度に骨太にならず新たな風味を目指した革新的な日本酒として注目を集めています。