Wakatakeyashuzoujou
| Name | Wakatakeyashuzoujou |
|---|---|
| Japanese Name | 若竹屋酒造場 |
| Hiragana | わかたけやしゅぞうじょう |
| Address | 福岡県 久留米市 田主丸町田主丸706 |
| Phone | 0943-72-2175 |
| FAX | 0943-72-3698 |
| Web | http://www.wakatakeya.com |
若竹屋酒造場は元禄12年(1699年)に初代若竹屋伝兵衛により創業された、筑後地方最古の酒蔵です。
福岡県久留米市田主丸町に位置し、326年以上にわたり同じ場所で酒造りを続けている、福岡県を代表する歴史ある蔵元です。現在は14代目蔵元の林田博信氏が伝統を受け継ぎ、革新的な取り組みも積極的に行っています。
田主丸町は筑後川中流域に位置し、耳納連山からの豊富できれいな地下水に恵まれた土地で、この地下水は「日本名水百選」にも選定されています。若竹...
若竹屋酒造場は元禄12年(1699年)に初代若竹屋伝兵衛により創業された、筑後地方最古の酒蔵です。
福岡県久留米市田主丸町に位置し、326年以上にわたり同じ場所で酒造りを続けている、福岡県を代表する歴史ある蔵元です。現在は14代目蔵元の林田博信氏が伝統を受け継ぎ、革新的な取り組みも積極的に行っています。
田主丸町は筑後川中流域に位置し、耳納連山からの豊富できれいな地下水に恵まれた土地で、この地下水は「日本名水百選」にも選定されています。若竹屋は創業以来300年以上も同じ井戸を使い続けており、地下80mの深さから汲み上げられる水は、80年もの長い歳月をかけて濾過された伏流水です。この清冽でミネラルバランスに優れた水が、若竹屋の酒質の根幹を成しています。
蔵元の家訓は「若竹屋は先祖より受継ぎし商いにあらず、子孫より預かりしものなり」という言葉で、事業は先祖から受け継いだものではなく、子孫から一時的に預かっているものであるという考えのもと、自然な正しい姿で次世代へと還していくという哲学を持っています。この理念は、持続可能な酒造りと地域文化の継承という蔵元の姿勢に反映されています。
元禄蔵は創業の翌年に建造された歴史的建造物で、現在も酒造りの現場として使用されており、300年以上の時を経た今も酒造りを見守り続けています。この蔵では伝統的な手法を守りながら、現代的な品質管理技術も導入し、伝統と革新の調和を実現しています。
若竹屋の特筆すべき取り組みの一つが、室町時代の酒を再現した「博多練酒」の復活です。先代蔵元が国会図書館や朝鮮半島まで足を運び、10年もの歳月をかけて完成させたこの酒は、もち米を原料とし、2度の発酵の後に臼で引き、絹布で濾すという古代の製法で造られます。ヨーグルトのような自然な甘酸っぱさと独特の舌触りがあり、室町時代の味を今に伝える貴重な存在です。
また、元禄時代の高濃度醸造法を再現した「若竹屋伝兵衛 馥郁元禄之酒」は、先代蔵主が発酵工学の博士号を持つ知識を活かし、古文書を研究して完成させた作品で、シェリー酒に似た風味を持つ独特の日本酒です。金色の色合いと濃醇な味わいが特徴で、創業期の味を現代に蘇らせた歴史的価値の高い銘柄です。
若竹屋の製品ラインナップは、伝統的な清酒から革新的な復古酒まで多岐にわたり、「若竹屋」「初々」「若の寿」といった定番銘柄に加え、「博多練酒」「若竹屋伝兵衛 馥郁元禄之酒」などの歴史再現酒も展開しています。本醸造「風」は、その名の通り風のように爽やかでキレの良い味わいが特徴で、食中酒として人気があります。
田主丸町の豊かな自然と日本名水百選の地下水、そして326年の歴史と伝統技術が融合した若竹屋酒造場は、筑後地方の地酒文化を牽引する存在として、また日本酒の歴史を現代に伝える貴重な蔵元として、多くの日本酒愛好家から尊敬を集めています。