浪乃音酒造は大津市本堅田に蔵を構え、200年以上の歴史を持つ酒蔵です。「浪乃音」という名は比叡山の高僧によって命名されました。
琵琶湖の美しさを代表する景勝地、近江八景の1つ『堅田の落雁』の傍ら、心地よく耳をくすぐる湖畔で酒造りを営んでいます。中井3兄弟が酒造りの中核を担っており、長男は釜屋、次男は杜氏、三男は麹屋として、家族がひとつになって酒造りをしています。
兄弟3人が酒造技術を学んだ先生は、能登杜氏であった金井泰一さんで、その伝統的な技術を継承しながら、「くつろぎを呑む」をテーマに酒造りを行っています。ひと口、上品な甘味が押し寄せすっと引いていく味わいはまるでさざ波のようで、琵琶湖の湖畔という立地を反映した酒質が特徴です。
琵琶湖周辺の豊かな水源を活かし、地元の米と伝統的な技法により、堅田の風土を映した酒を醸しています。地域文化の継承にも力を入れています。