神沢川酒造場は1912年創業。創業者の望月金蔵氏と息子の吉松氏が、それまで林業と養蚕業を営んでいましたが、酒造りに適した良水を探し求め、神沢川沿いに蔵を構えました。
代表銘柄である「正雪」は地元の歴史的人物・由比正雪（軍学者で時代に逆らいながらも誠実に生きた人物）に因んで命名されました。他に「天満月」（山田錦35%精米の麹米、吟ぎんが50%精米の掛米を使用）、「呂」という銘柄も展開しています。
仕込み水は神沢川の軟水を使用しており、鉄分、マンガン、マグネシウムが非常に少ない水質で、淡麗で丸く飲みやすい酒質を生み出します。
酒質は爽やかで上品な香り、甘味・辛味・苦味・渋味・酸味の五味が調和した丸く淡麗な味わいが特徴です。静岡県清水区由比という東海道の宿場町の歴史と風土を体現した酒造りを行っています。