志太泉酒造は1882年（明治15年）に創業し、静岡県藤枝市宮原に位置しています。現在の代表者は望月雄二郎氏、杜氏は西原光志氏（能登杜氏）です。
仕込み水は瀬戸川の伏流水で、ドイツ硬度3.4という中軟水を使用しています。井戸から汲み上げた水を一切濾過せず、そのままの水で酒を仕込んでいます。
志太泉の酒には柔らかな酸味と透明な水をイメージさせる後口に特徴があり、柔らかな酸味は静岡酵母らしい爽やかな果実香とあいまって、フルーツのようなフレッシュさを感じさせます。
酒質は爽やかな吟醸香と、飲みやすさの中に深い旨みやかすかな苦みや渋味が融合した酒質を志向し、余韻よりもキレを重視しています。
蔵内の平均精米歩合は約56％で、原料代は惜しまない方針を貫いています。代表的な製品「志太泉 純米吟醸 藤枝誉富士」は、爽やかな柑橘系とやや華やかな花のような吟醸香があり、透明感のある爽やかさ、ヴィヴィットな酸の存在感に加えて、誉富士由来のふくよかな旨味が特徴です。