鹿野酒造株式会社は文政2年(1819年)に創業した、200年以上の歴史を持つ加賀市の名門蔵元です。
霊峰白山の麓に位置し、白山の自然と水の恵みを受けた酒造りを行っています。蔵には白山信仰とゆかりの深い蓮如上人に関連する「白水の井戸(はくすいのいど)」という井戸があり、白山の清らかな伏流水を仕込み水として使用しています。
最大の特徴は山廃仕込みを得意とすることで、山廃特有の琥珀色と独特の酸味、力強いボディとコク、そしてキレの良い後味を持つ個性的な酒を醸しています。「現代の名工」に認定された名杜氏・農口尚彦が入蔵し、鹿野酒造の品質をさらに高めました。
代表銘柄「常きげん」の中でも「常きげん KISS OF FIRE 純米大吟醸」はパーカーポイント93点を獲得し、ノーベル賞ナイトキャップパーティーでドンペリニヨン、モエと並んで選ばれるという快挙を成し遂げました。ルイヴィトングループからは「神の職人技から生まれた究極の酒」と称賛され、国際的な評価も極めて高い蔵元です。
伝統的な山廃造りの技術と、現代の名工の技が融合した鹿野酒造は、加賀を代表する銘醸蔵として揺るぎない地位を築いています。