遠州山中酒造は文政期（1818-1830年）に近江商人・山中正吉が現在の富士宮市で創業し、昭和4年（1929年）に山中正吉商店から独立して横須賀に山中酒造株式会社を設立しました。掛川市横須賀に位置し、200年以上の歴史を持つ静岡県の老舗酒蔵の一つです。
代表銘柄「葵天下」は徳川家の葵の紋と「天下を取る」という壮大な志を重ね、平和な世の中で美味しい酒を楽しめる喜びを表現して命名されました。昭和60年（1985年）に新しい杜氏を迎え、吟醸酒ブームに対応して新ブランド「葵天下」を立ち上げました。
蔵元の山中久仁氏は手間を惜しまない伝統的な製法を重視し、和釜での米蒸しや船搾りといった伝統的手法を用いています。
仕込み水は南アルプス赤石山系の超軟水を使用し、繊細で質の高い味わいを追求しています。
国内外で数々の賞を受賞しており、掛川という東海道の宿場町の伝統と歴史を体現した酒造りを行っています。