東酒造株式会社は万延元年(1860年)に創業した、160年以上の歴史を持つ小松市の蔵元です。
小松市35の酒蔵の中で年間生産量約300石という小規模生産ながら、丁寧な手造りによる高品質な酒造りに励んでいます。酒蔵建物が国登録有形文化財に指定され、小松市の石文化「珠玉と歩む物語」の構成文化財として日本遺産に認定されるなど、建築物としての価値も高く評価されています。
酒造りの理念は「石川県産の素材にこだわる」ことで、使用する米、水、酵母の全てを石川県産にこだわり、石川の風土を反映した地酒造りを追求しています。仕込み水は霊峰白山の地下水を使用し、地元の酒造好適米と石川県開発の酵母で、石川らしさを体現した日本酒を醸しています。
代表銘柄「神泉」は数々の賞を獲得し、フランスで開催されるKura MasterやFeminalise Wine Competitionなど、海外のコンクールでも高い評価を受けています。現在の蔵元は7代目で、小規模ながら品質第一の酒造りを貫き、石川の地酒文化を守り続けています。
地域の文化財としての価値と、石川県産素材へのこだわりを両立させた、小松を代表する蔵元です。