土井酒造場は1872年（明治5年）に設立され、静岡県掛川市小貫に位置しています。創業者の土井弥市は満15歳という若さで創業し、2022年に創業150年を迎えました。
代表銘柄「開運」は地元の小貫の発展を願って名付けられました。他に「遠州灘」「高天神」「御日待家」「あさば一万石」「熊鯨」などの銘柄も展開しています。
仕込み水は高天神城の麓から汲み上げた南アルプスの伏流水で、創業から150年ずっと使われており、酒造りが始まると毎日3キロほど離れた場所から蔵へ運び入れています。
酵母は静岡県内でしか使用が許されていない「静岡酵母」を使用し、特に約40年前に土井酒造場の蔵から発見された「HD-1」という酵母は欠かせない存在です。
香りが穏やかで透明感のある味わいを追求しており、静岡の食材を使った様々なスタイルの食事に合う食中酒を目指しています。
「能登杜氏四天王」の一人と称される波瀬正吉杜氏を中心に醸造が行われ、現在は榛葉農杜氏が地元掛川の出身で波瀬正吉氏に長く師事し、その能登流の造りを受け継いでいます。
大型の浄化槽設備を導入し排水を100％処理できる環境配慮型の酒造りを行っており、太陽光発電パネルも設置しています。IWC2017のSAKE部門吟醸の部で最高賞となるトロフィーを獲得し、2018年から3年連続で静岡県清酒鑑評会の最高賞となる県知事賞を受賞しています。