熊野酒造は戦後の造り酒屋の合併により現在の熊野酒造が誕生した蔵元で、久美浜湾の最南岸にあり、目の前から湾を一望できることから酒銘を「久美の浦」としています。
昔は代々但馬杜氏が酒造りを行ってきましたが、現在は次期蔵元である四代目の柿本達郎氏が杜氏を務め、但馬杜氏のもとで修行し、手作りの酒造りに重点を置いた製法を実践しています。
仕込み水には町内に湧く「あそび石の水」を使用し、地元産の酒米である祝や五百万石、さらに食用米コシヒカリを、古い蔵に残る道具を使い丁寧に仕込んでいく工程は、ほとんどが手仕事です。
久美浜湾という美しい自然環境と、丹後杜氏の伝統技術を受け継ぎながら、地元の原料にこだわった手作りの酒造りを大切にしている蔵元です。