株式会社吉田酒造店は明治3年(1870年)創業で、白山市安吉町の手取川扇状地の中心に位置する、150年以上の歴史を持つ蔵元です。
2020年に創業150周年を迎え、現在は七代目・吉田泰之が経営を継承しています。最も大切にしている理念は「和醸良酒(わじょうりょうしゅ)」で、「人の和が良い酒を醸し、良い酒が人の和を醸す」という、酒造りにおける調和の精神を表しています。
代表銘柄は伝統的な「手取川」と、未来志向の「吉田蔵u」の二本柱で、手取川は長年愛されてきた伝統の味を継承し、吉田蔵uは「Modern Yamahai(モダン山廃)」として、地元の米・水・自社培養酵母だけを使用し、地酒の原点に立ち返る酒造りを実践しています。
仕込み水は「白山百年水」と呼ばれる、約100年かけて白山の地下を旅してきた伏流水を使用し、ミネラルバランスの良い水質が酒の味わいに深みを与えています。吉田蔵uの取り組みは、現代における地酒のあるべき姿を問い直す挑戦として注目されています。