齊藤酒造は元禄年間に呉服商として始まり、明治28年（1895年）に酒造業へ転じた京都伏見の酒蔵です。京都府産米への強いこだわりを持ち、原料米は全て京都産を使用し、特に京都府限定の酒造好適米「祝（いわい）」の使用にこだわった酒造りを実践しています。
「祝」は昭和8年に京都府立農業試験場丹後分場で開発された京都独自の酒造好適米で、精米しやすく、低蛋白質で酒造適性が非常に高い吟醸酒向きの良質品種です。戦後一時栽培が途絶えたものの、昭和63年に伏見酒造組合の働きかけにより復活し、現在は丹波・丹後で栽培され、淡麗な味と独特の芳香を特徴とする酒として、伏見を中心に京都の蔵元で造られています。
齊藤酒造は永い経験を通じて体で会得した技と、安定した品質の再現性が図れる清潔な近代設備の融合により高品質の酒造りを実現しています。全国新酒鑑評会では14年連続金賞受賞という歴代一位の記録を持ち、IWC（インターナショナル・ワイン・チャレンジ）金賞受賞等、国内外のコンペティションで数々の受賞を記録しています。
代表銘柄「古都千年 純米大吟醸」は、京都府産米「祝」を100％使用し、精米歩合45％で上品な味と香りに造り上げた逸品です。京都の米、京都の水、京都の技術で醸す、まさに京都を体現する日本酒を製造しています。