角星は明治39年（1906）に気仙沼市で創業された酒蔵で、屋号「角星」の由来は、斉藤太兵衛が醸造安全祈願を行った際、酒を満たした一升枡に御神鏡を通して映り込んだ明けの明星から名付けられました。
主要銘柄「水鳥記」の名は、漢字「酒」の字を分解し、左側の三水辺を「水」、右側の酉を「鳥」と表し、酒の物語を「記」していきたいという造り手の意思を込めたもので、現在では出荷量の約7割を占めています。
平成23年（2011）の東日本大震災による津波で本店兼店舗が流され、酒造りをしていた蔵も地震の揺れで大きな被害を受けましたが、5年をかけて本店兼店舗を復元させ、令和3年（2021）秋からは廃校となっていた小学校を新天地に選び、酒造りを再開しました。
「食事を邪魔しない、最後の一滴までおいしい酒」をコンセプトに、気仙沼の豊かな海の幸に寄り添う食中酒を醸し、全国新酒鑑評会で金賞を受賞するなど高い評価を得ています。
気仙沼で愛され続ける酒蔵として、震災からの復興を果たしながら新しい時代を切り拓く酒造りに挑戦しています。