武内酒造店は金沢市御所町で創業した、金沢で最も小規模な酒蔵です。
創業時の地名「御所村」にちなんで銘柄を「御所泉」と名づけ、地元密着型の酒造りを貫いてきました。製造直販により全生産量の90％を近隣約200軒余の顧客に愛飲されており、金沢市内でも入手困難な幻の地酒として知られています。
酒造りにおいては妥協を許さない姿勢を貫き、酒造好適米(五百万石、山田錦)のみを使用し平均精米歩合55％と、日本一高価な原料を惜しみなく投入しています。製造過程では通常2日に1本仕込むところを4日に1本とすることで、もろみの自然な発酵を完全に行い、低温長期発酵の吟醸造りにより上質な酒質を実現しています。
小規模ながら品質第一を貫く姿勢は、地元の熱心な愛好家に支えられ、御所町の地で150年以上にわたり伝統の味を守り続けています。