中納酒造株式会社は石川県輪島市町野町寺山に位置する、1849年創業の歴史ある酒蔵です。
嘉永2年に創業し、代表銘柄「若緑」を醸造しています。銘柄名の由来は、若桑山から湧き出る清水を使って濁り酒を造ったのが始まりで、「若桑山」の若と、屋敷内に杉の大木があったことから「若緑」と命名されました。
仕込み水が軟水で、酒自体が非常に柔らかく軽い口当りが特徴で、女性にも好まれる優しい味わいです。香りもマイルドで、すっきりした飲み心地は、刺身やフレンチなどいろんな料理に合わせやすい特性を持っています。
現在は醸造を他蔵に委託していますが、蔵や道具は当時のまま残され、酒の販売は続けています。母屋はお食事処「能登日和」として活用され、日本酒とペアリングする料理を提供しています。手作りのがんもどきや塩麹に漬けた焼き魚など、酒に合う料理が楽しめます。
歴史ある蔵の建物と、酒造りの伝統を今に伝える、地域の文化拠点としての役割も果たしています。