鳥屋酒造は大正8年(1919年)に石川県白山市鳥越地区で創業した、100年以上の歴史を持つ蔵元です。
仕込み水には白山山系の伏流水を使用しており、霊峰白山の清らかな雪解け水が鳥屋酒造の酒質の基盤となっています。白山は日本三名山の一つで、古くから信仰の対象とされてきた霊峰であり、その伏流水は軟水で酒造りに適した優れた水質を持ちます。
年間製造量は約300石(54,000リットル)という小規模生産を貫き、大量生産を追わず丁寧な手作業による伝統的な酒造りを実践しています。代表銘柄「池月」は、源頼朝の愛馬「池月(いけづき)」にちなんで命名され、力強さと優雅さを兼ね備えた日本酒を目指しています。
白山麓の豊かな自然と、能登杜氏の伝統技法が育む鳥屋酒造の日本酒は、地元白山市を中心に愛される地酒として、地域の食文化を支える重要な役割を果たしています。小規模ながら真摯な酒造りの姿勢を貫く鳥屋酒造は、白山麓の酒造りの伝統を現代に伝える貴重な存在です。