比翼鶴酒造は明治時代に城島の地で創業し、「比翼鶴」の名を冠した酒造りを続けてきました。蔵名は家紋である「比翼の鶴」に由来し、中国の詩「長恨歌」の一節「在天願作比翼鳥、在地願為連理枝」から取られています。この詩は夫婦や恋人の深い絆を象徴するもので、酒を通じて人々の絆を深めたいという思いが込められています。
城島町は筑後川の恵みを受けた酒造りの町として「西の灘、東の城島」と称され、比翼鶴酒造もその伝統を受け継ぐ蔵元の一つです。地元福岡県産の酒米と筑後川の地下200メートルから汲み上げた良質な地下水を使用し、地域に根ざした酒造りを実践しています。
製造する酒は堅実で飲み飽きしない味わいを特徴とし、特に食中酒として料理店などで高く評価されています。後味がすっきりとキレが良く、料理の邪魔をせず引き立てるバランスの良い酒質は、日常の食卓から特別な席まで幅広く支持されています。
毎年2月に開催される城島酒蔵びらきにも参加し、地域の酒文化を支える重要な役割を担っています。