招徳酒造は正保2年（1645年）に洛中で創業した歴史ある酒蔵で、大正中期に名水の里・伏見の現在地に移転しました。昭和18年に戦時企業整備令により、酒井家、藤井家ならびに木村家の3家系・4酒造場が木村酒造を中心に企業合同し、共栄酒造株式会社として認可されたのが母体となっています。
「米と米麹と水で造る純米酒こそ日本酒本来の姿である」という考えのもと、頑固に純米酒にこだわり続ける京都・伏見の酒蔵です。昭和48年に発足した純粋日本酒協会の発足メンバーの一員でもあり、純米酒造りの先駆者的存在です。
京都産米100%と伏見の水で仕上げた7種の純米酒を製造し、原料米は主に京都府産米を使用、丹波の西山農場や嵯峨越畑の農家などと連携し、さまざまな品種のお米を商品によって使い分けています。会社敷地内に井戸を有し、やわらかな口当たりの中軟水を使用することで、仕上がるお酒も自然にはんなりとやさしい味わいに仕上がるのが特徴です。
「招德」は、穏やかな芳香と柔らかい味わいが特徴で、米本来の旨味と自然な酸味が見事に調和しています。有機JAS オーガニック認定商品もあり、米、水全て京都の風土を表現した繊細で柔らかな味わいです。蔵付き乳酸菌による発酵が生み出す豊潤な味わいの商品も展開し、380年近い歴史を持ち、純米酒造りに特化し、京都の風土を活かした地域密着型の酒造りを行っている蔵元です。