Asahimatsushuzou
| Name | Asahimatsushuzou |
|---|---|
| Japanese Name | 旭松酒造 |
| Hiragana | あさひまつしゅぞう |
| Address | 福岡県 八女市 黒木町黒木36 |
| Phone | 0943-42-0003 |
| FAX | 0943-42-3613 |
旭松酒造は大正5年(1916年)創業の、八女市黒木町に位置する酒蔵です。創業から100年以上、黒木の地で伝統的な酒造りを守り続けてきた歴史ある蔵元です。
この蔵元の最大の特徴は、創業当時から変わらない伝統的な製法を頑なに守り続けていることです。日本酒伝統の冬場の寒仕込みのみで酒造りを行い、四季醸造はせず、冬の厳しい寒さの中でじっくりと酒を醸すという、昔ながらのスタイルを貫いています。年間の生産量はタンク4~5本程度と極めて少量で、県外はもと...
旭松酒造は大正5年(1916年)創業の、八女市黒木町に位置する酒蔵です。創業から100年以上、黒木の地で伝統的な酒造りを守り続けてきた歴史ある蔵元です。
この蔵元の最大の特徴は、創業当時から変わらない伝統的な製法を頑なに守り続けていることです。日本酒伝統の冬場の寒仕込みのみで酒造りを行い、四季醸造はせず、冬の厳しい寒さの中でじっくりと酒を醸すという、昔ながらのスタイルを貫いています。年間の生産量はタンク4~5本程度と極めて少量で、県外はもとより福岡市内でもめったに飲むことのできない希少な地酒です。
製法面では、創業以来続く伝統の「槽しぼり」にこだわっています。槽(ふね)とは伝統的な搾り器のことで、現代の自動圧搾機とは異なり、もろみを酒袋に入れて槽に積み重ね、自然の重みと緩やかな圧力でじっくりと搾る方法です。この伝統的な搾り方により、雑味の少ない清らかな酒が生まれます。
さらに特徴的なのは、米をセイロで蒸すという伝統的な手法を守っていることです。現代の多くの酒蔵が蒸米機を使用する中、旭松酒造はセイロでの蒸米にこだわり続けています。セイロで蒸すことで米がふんわりと仕上がり、嫌な雑味が出ないという利点があります。
仕込み水には黒木の地下水を使用していますが、この水の特徴は「超」軟水であることです。この超軟水が、飲み口の良い酒を生み出す要因となっており、旭松の酒の特徴的な味わいの源となっています。
生産量が極めて少ないため、流通も限定的で、主に地元黒木周辺と一部の特約店でのみ入手可能です。大正5年創業以来、伝統的な手造りの製法を一切変えずに守り続ける姿勢は、効率よりも品質と伝統を重視する蔵元の哲学を表しています。