山成酒造は1804年に創業した二百年以上の歴史を持つ酒蔵で、井原市芳井町で「蘭の誉」を醸し続けています。
銘柄名は儒学者・阪谷朗盧が論語の「出藍の誉」から命名したもので、渋沢栄一とも縁が深い由緒ある蔵元です。
小田川の伏流水（中硬水）を使用し、1月から3月の寒仕込みで備中杜氏の伝統技法により丁寧に醸しています。
特徴的なのは、今では希少な伝統的な和釜で米を蒸すという製法で、理想的な「乾いた蒸気」で蒸し上げることで米本来の旨味を引き出しています。
大吟醸40%精米は全国新酒鑑評会で受賞し、上撰は燗酒部門で優秀賞を獲得するなど、冷やでも燗でも楽しめる懐の深い酒造りが評価されています。