世界一統は和歌山県田辺市に位置する酒造で、世界的な博物学者・南方熊楠の生家として知られる特異な歴史を持つ蔵元です。
南方家は代々酒造業を営んできた旧家で、熊楠の父・南方弥兵衛が営んでいた「南方本家」の蔵を起源としています。南方熊楠は幼少期からこの蔵で育ち、その探求心は幼い頃から蔵の自然環境や発酵の不思議に触れることで培われたといわれています。
現在は田辺市の歴史と文化を背景に、紀州の風土を活かした酒造りを継承しています。酒造りには紀州の豊かな自然が育んだ水と米を用い、伝統的な手法で醸されています。
代表銘柄「熊楠」は南方熊楠の名を冠し、その知的遺産と地域への敬意を表現した銘柄です。また「南方」という銘柄も南方家の歴史を受け継ぐ名として親しまれています。
田辺市という熊野古道の玄関口に位置し、地域文化と密接に結びついた酒造りを行っており、地元の歴史や人物にちなんだ銘柄展開が特徴です。