東山酒造は会津若松市に所在し、宮泉銘醸と同じく花春酒造から分家した蔵元として歴史を持っていました。
代表銘柄として「東山」「寫樂(写楽)」を製造し、特に「古典寫楽」は東洲斎写楽の浮世絵が描かれたラベルが印象的な日本酒として知られていました。
滑らかな口当たりとキレのよさが人気の酒として、会津若松の地酒文化の一翼を担っていました。
2005年から2007年頃に廃業し、2016年に解散しましたが、その銘柄と伝統は同じ起源を持つ宮泉銘醸に引き継がれることとなりました。
宮泉銘醸は地元で愛されてきた「寫樂」という銘柄を全国に通用する銘柄へと成長させるべく、培ってきた酒造りのノウハウを注いでリニューアルさせました。
現在「寫樂」は「會津宮泉」「玄武」とともに宮泉銘醸の三本柱として全国の地酒ファンを楽しませており、東山酒造の伝統が新たな形で受け継がれています。