株式会社本家松浦酒造場は、文化元年（1804年）に二代目松浦直蔵由往により創業された、徳島県内で現存する最古の酒造蔵です。
徳島県鳴門市大麻町池谷字柳の本19番地に位置し、かつて藍を運搬する撫養街道沿いに蔵を構えています。敷地内にある旧仕込蔵と精米所・長屋門は平成14年（2002年）に有形文化財として登録されており、歴史的価値が認められています。
銘酒「鳴門鯛」の商標は、明治19年（1886年）に当時の県令であった酒井明氏と五代目松浦九平により命名されました。潮の流れが激しい鳴門海峡で生きる鯛は肉質が締まり脂が乗って美味とされることから、「魚族の王、鯛の如く端麗優雅であるように」という願いを込めて名付けられました。
原材料に含まれる米はすべて国産、米麹はすべて国産米を使用しています。昭和62年（1987年）からアメリカ、香港へ輸出を開始し、その後オーストラリア、シンガポール、EUなどに拡大し、現在は14カ国へ輸出しています。
直売所「ナルトタイの店」では、鳴門鯛の日本酒、秘蔵酒、限定酒、すだち酒、にごり梅酒、にごり果実酒など、蔵元謹製の酒を直売しており、試飲も可能です。